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流れる景色に身を委ねながら聞く曲5選

 

電車やバスの窓から流れる景色を見ているのが好きな方、結構いらっしゃるのかなと思います。私も好きです。ずっと乗っていたい。

 

乗り物での過ごし方

以前、おふみさんがこちらの記事の中でも紹介しておりました。

mount-hayashi.hatenablog.com

湖、しかも琵琶湖に一周して電車に乗っていられるなんて羨ましすぎます。これだけで、いつか必ず滋賀県に行こうと決めたくらいです。おふみさんは電車に乗り、「何もしない」をしに行っているとのことでした。

車窓から流れる風景を眺めて、ただぼーっと頭の中に次々浮かんでくる事柄を順番に考え事していきます。

眠くなったら眠ります。ただそれだけ。

何もしないをしに、電車に乗っています。

 

ふと思い出したのは、作家の恩田陸。(飛行機以外の)乗り物の中から景色を眺めていること自体が好きな方。

車窓の風景を見ながらぼーっとしているのが好きだ。外の風景と頭の中の風景がだんだん重なってきたあとで、今度は少しずつずれていく。そうすると、そこで何かが動き始めて、イメージになったりそれが成長してお話の断片になったりする。

「酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記」—恩田陸

 

実は、私はこの移動時間がいちばん楽しい。特に、何時間走っても景色が変わらないような大平原を走っている時が至福の時間なのである。最近になって自覚したが、どうやら私は平原フェチらしい。スペインの大平原、トルコの大平原、何時間も何もない地平線を感じているのがとても快感だった。

「メガロマニア」—恩田陸

 流れる車窓からの風景を眺めていると浮かんでくるイメージ。それが恩田陸の紡ぎだす物語のとっかかりといいますか。尻尾の先に当たるんだなと。どのエッセイや作品を読んでも、この件はよく出てきます。

 

音楽はスイッチ

私はぼんやり景色だけを見ているということはあまりなく、音楽をよく聞いています。景色と音楽が混ざり合う世界に、自分を没入させるためのスイッチとして。

一時期は何か新譜のCDを買ったら、必ず電車の中で聞くようにしていました。高校生の時の話。音速ラインの「風景描写」を買った時は、家で一回MDに落として、ポータブルMDプレイヤーで聞いてたな。車窓から見える風景と、自分の心証と、音楽が重なり合って、すごく感動したなぁ。

3両編成のワンマン電車でね。デッキにしゃがんで、小さく切り取られた窓から森と田園風景を眺めていました。高校があまり楽しくなかったので、こういう自分の時間をすごく大切に、尊いものにしていた記憶があります。懐かしい。

 

話が逸れましね。ごめんなさい。

ここで私がぼんやり乗り物に乗る時(景色と音楽が混じり合う世界に浸る時)、によく聞く曲を勝手に5曲ご紹介します。

 

Tunng「Hutsle」(2010.2.22発売)

Tunng大好きなんですよー。いつかライヴ来てほしい。この曲はイントロが完璧すぎて、すぐに自分のスイッチが切り替わります。"And we will Hutsle, Hutsle, Hutsle to be free"というサビで胸がいっぱいになります。


Tunng 'Hustle' - official video - YouTube

 

 GRAPEVINE  「ふたり」(2002.11.20発売 『another sky』収録)

GRAPEVINEは元々大好きですが、電車の中ではほぼこれしか聞かないし、いちばん好きな曲は?と言われるとこの曲を挙げます。これもイントロだけでスイッチ入ります。私の中ですごく「旅」を感じるイントロで、聞くだけで電車の中の匂いを思い浮かべることもできます。

ふたり

ふたり

 

Permanents(田中和将&高野勲)のバージョンもありました。14:30あたりから「ふたり」です。CD音源のアレンジが好きすぎて、なかなかこの映像は見ていないのですが。


A ZIG/ZAG SHOW vol.2 - Permanents with 阿部芙蓉美 ...

 

キンモクセイ 「僕の夏」(2005.7.27発売 『Summer Music』収録)

こちらはアウトロで泣いてしまう曲。アルバムにもアレンジが加えられ収録されているのですが、 私はこの原曲の方が好きです。夏への期待と不安と恐れが入り交じった、苦くて甘い味がする。

僕の夏

僕の夏

 

ライヴもありました。冒頭から「僕の夏」です。うん、やっぱりこれもシングルCDの音源が好きかな。


キンモクセイ - ひぐらし・僕の夏[Live] - YouTube 

 

Washed Out 「Belong」(2009.9.9発売 『High Times』収録)

 Washed Outは結構どれも好きなのですが、どこかノスタルジーを感じるこの曲を良くチョイスします。PVも不思議。


Washed Out - Belong (Music Video) - YouTube

 

こちらのライヴはとても良かった。


Washed Out - Belong (Live) - YouTube

 

ちなみにあまりお勧めしないのですが、真冬の学校や会社の帰り道、ブリザードの中を黙々と歩かなきゃ行けない状況に陥ったりするんです。その時はWashed Outの「Feel it all around」を聞いていました。


Washed Out - Feel it all around - YouTube

そうすると、忌々しいこの吹雪が突然厳かで尊い景色に見えてしまうから不思議。グレーがかかった蒼の世界。寒さや凍り付くような痛みも忘れられるんですよね。そんな状況になりましたら是非聞いてみて下さい。 あ、もちろん身の危険を感じたら即避難して下さい。

 

Aoki Takamasa + Tujiko Noriko 「Vinyl Words」(2005.8.20発売 『28』収録)

これはどちらかというとバスの車窓の思い出。大学時代はバスで通っていたので、行き帰りの車中でよく聞いていました。


Aoki Takamasa + Tujiko Noriko - Vinyl Words - YouTube

 

 合わせてこちらの曲もよく聴いていました。「Alien」です。これは夜、バスに乗っているときに聞くことが多かったかな。街灯と、遠い住宅街の灯りの星座の間を縫いながら。


AOKI Takamasa + Tujiko Noriko - Alien - YouTube

 

最後に 

この記事を書きながら聞いているだけでぽわんぽわんしてきます。やはりとても大事な曲。もう身体に染み付いているんだなと思うと、自分の人生でそんな音楽に出逢えた喜びを実感します。早くこれらの曲を聴きながら景色眺めたいな。最近は地下鉄移動ばかりなんです。

 

皆さんのオススメもありましたら教えて下さい。それでは、また次回!