こころ彷徨い旅備忘録〜旅の2日目後半は車窓と伊勢神宮〜
旅の2日目後半。ここからようやっと伊勢市へ移動です。
伊勢志摩サミットや昨今のパワースポットブームなどで、伊勢方面はかなり混み合っているとのこと。午後いちばんで伊勢へ向かう特急券を購入し、出発することに。
伊勢市へ移動!
ここからは特急に乗って伊勢市へ移動です。
午前中に特急券売り場に行ったときはメチャクチャ混んでてぐったりしたのですが、皆午前中に移動する便の席を買っていたのでした。午後イチで移動したい人は少なく、こちらもラッキー。
前の座席との間隔が広くて座りやすい!ひとりで楽しくなってしまい、飽きずにぼんやり外を眺めていられました。
ぼんやり車窓を眺めながら移動です。この瞬間がいちばん幸せ。
田んぼのあぜ道に列をなす曼珠沙華、水田の水面と平行に低く飛ぶ白鷺、荘厳な瓦屋根のお宅...日頃北海道では見かけないものばかり。まったく飽きません。
乱歩の有名な言葉「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」、あるいは中国の故事「胡蝶の夢」のように、旅の時間は人生のネガとポジのようだ。ここ数年特に、こうして移動している最中がリアルで、日常生活のほうがまぼろしなのではないかと感じる瞬間がよくある。
人生の最後の瞬間も、ふと目覚めたら、取材先のための旅先で、大平原を走る車に揺られているのではないか。そんな錯覚に襲われるのだ。
ー恩田陸「メガロマニア」
前にも引用した、恩田陸さんの「メガロマニア」を思い出します。
nononakahinonaka.hatenablog.com
準備中のお店の暖簾がすてき。
そして、どこに行っても花の写真を撮ってしまう。
15時から伊勢神宮へ
ホテルに荷物を置いて既に15時。この時間から伊勢神宮に行こうか迷ったのですが、翌日は別な神社に行きたかったので、その前に挨拶をちゃんとしなくちゃと思いました(こういうところは律儀)。なので思い切って行くことに!
まずは外宮へ。もっと人が多いのかと思っていましたが、外宮は空いていました。
しかし、外宮で撮っていた写真はこれだけ。というのも、蚊がたっくさん寄ってきて、その中でお参りをするだけでいっぱいいっぱいだったのです。北海道で9月末に蚊に刺されるなんてまず無いですからね。道産子の皆さん、お参りに行くときは虫除けスプレー必須ですよ!!
ちなみにここは、遷宮前に本殿が建っていた場所。本殿ももちろんすてきだけど、ここの異様な雰囲気に惹かれて写真を撮ってしまいました。私の写真の腕が無いので全然伝わらないかとは思いますが...ぽっかりと余白があって、ちょっと独特の空気が流れているように感じました。
外宮の参拝は1時間ほどかかります。その後、バスに20分ほど揺られ内宮へ向かいます。
これがむっちゃ混んでいたんですよ...たぶん昼過ぎに参拝しておかげ横町とかで寄り道して、この時間に帰るんでしょうね。帰りのバスを待つ人の列に恐怖を感じました。
本当に行列に並ぶのが苦手なので、なるべく夕方頃にバスに乗って人のピークがすいたころに帰ろうと決めました。どちらにしろ内宮は広くて1時間半以上かかると見込んでいました。
清流、五十鈴川。めちゃくちゃ綺麗です。参拝前にここで手を洗います。
五十鈴川美しい… #RookieCam pic.twitter.com/Eg3ruerckq
— 野のなか火のなか (@nononakahinonak) September 21, 2015
ホントに綺麗で思わずツイートしていました。
神様がいそう...というよりは、神様へ敬意を払う人間の規律を隅々まで感じました。
本殿。賑わっていたけれど、どこか凛とした空気を感じたのはそのせいかもしれません。
内宮でいちばん落ち着いた場所はこちら。風日祈宮です。外宮に風宮があるのですが、そちらと同じく級長津彦命と級長戸辺命を祀っています。
鳥居の向こうに風日祈宮橋があります。こちらを渡って行きます。
五十鈴川の支流、島路川を渡ります。本殿はすごく賑わっていたのに、ここはすごく静かで人が全然いませんでした。おかげで景色も堪能できますし、ゆっくりお参りできました。
美しい川を渡って行くというのがとても素敵。
風が深い木々を揺らし、その姿を現します。意図的に神様と人間の場所を分けた理由が体感できたような気がします。ここは、私たちが暮らすようなとこじゃない。
最後に
伊勢に降り立ったその日に神宮に行けて良かったです。まずここにはちゃんと行っておかなくちゃなーと思っていたので。知人や家族へのお守りも買えたしね。
3日はかなり盛りだくさんです!記事も前・中・後編に分けようかなと。自分なりのパワースポットにも出会えたり、幸せな1日でした。
旅以外に書きたい記事も溜まってきたし、もっと早いペースで書かないと!また次回!