断捨離しても、本は買いたいの

 

100冊近く本を片付け、すっきりした我が家。

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本棚の中は上記の日記からかなり中身を変えました。大掃除をしたらもう少し片付く予定なので、いつか記事にしますね。

 

そしてKindle Paperwhiteも導入。

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電子書籍を手軽に購入できるので、出かけた先や仕事場で気軽に読んでいます。髪よりちょっとお安くなっていますし、wi-fiモデルですが家でダウンロードすればよいので十分です。

 

それでも本は買っています

本を整理して、Kindleを導入したからといって紙の本に触れる機会が減るのは嫌でした。電子化していない本はこの世にたくさんありますし、物を増やしたくないからといってインプットする知識や読書の楽しみまで減らしてしまうのは本末転倒です。定期的に本棚の内容はチェックして循環させ、快適な読書ライフを楽しみたいものです。

ということで、最近購入した本を備忘録がてらご紹介!

 

チカホブックマルシェで購入した3冊!

札幌駅から地下鉄南北線の大通駅までは、地下歩行空間を伝って徒歩でいけます。市場のように個人や団体がよくお店を開いているのですが、札幌市内の古本屋さんがイベントをやっていたりします。

https://ja-jp.facebook.com/tikaho.book/

よく掘り出すものが見つかるのでちょこちょこ覗きます。この日も戦利品をいくつか見つけました。

 

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じゃじゃーん。眺めているだけで幸せ。

 

世界の民族音楽〜切手でみる楽器の全て〜/ 江波戸昭

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まずはこちら。状態が良くて一目惚れでした。

民族音楽研究で知られた江波戸昭先生の著書ですね。楽器をモチーフとした切手収集家としても有名ですので、そちらの著作も多々。でも実際に読んだことは無かったので思わず買ってしまいました。楽しみ♡

ちなみにこの江波戸先生のゼミ生として大友良英がいたそうな。わーお。

 

サキ選集/ 中村能三 訳

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こちらはサキの短編集。創土社が出版したものです。

サキの文庫本を昔持っていたのですが、読み終わったあと手放してしまいました。

買うとしても今後は電子版だろうと思っていたのですが、この装丁に一目惚れ。装丁は創土社を創業した井田一衛氏自身が手がけられていました。

創土社は、学藝書林で 《全集・現代文学の発見》 (カルヴィーノ 『不在の騎士』 やジャック・ロンドン 『殺人株式会社』 などを収録したユニークな叢書) を手がけていた井田一衛氏が、1969年に独立して作った出版社である。もともとは学藝書林で既にゲラになっていた中村能三訳の 『サキ選集』 が、事情により出版できなくなったため、それならばと自分で会社を作ってしまったのだという。

創土社/ブックス・メタモルファス

ううむ。ひとつの出版社設立のきっかけになった、非常に大切な1冊だったのですね。勉強になりました。私の持っていた文庫本の増補本とのことで、ボリュームたっぷりで幸せです。

 

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革張りのハードカバーに、うっすらと「SAKI」の文字が。

 

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このおどろおどろしい題字!たまりません。ブラックユーモアの名手にふさわしい装丁になっています。創土社はこのあと怪奇幻想小説を多く出版されていたので、その皮切りとなった一冊だったのかと思うと感慨深いです。

元々荒俣宏が好きで、そこから色々と著作を探していくうちにこの創土社に突き当たりました。好きな出版者があるって幸せだな。

 

スケッチブックの一人旅/安西水丸

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みんな大好き、安西水丸さんの紀行集。雑誌「旅」の連載をまとめたもの。何でも無いような景色、食、民芸などを、安西さんのイラストと文章で表現しています。

これは旅の移動中に読みたくなる1冊。何でだろう。旅に出かけたときってやたら紀行文を読みたくなります。せっかく自分が旅に出ている最中なのに、他の人が書いた、全然違う行き先を表現したものが読みたくなる。不思議。 

あと、このマスキングテープもよく旅に持っていきます。

カモ井加工紙 mt 安西水丸 drawing 30mm幅×7m巻き MTANZI01
 

この叙情派な感じのイラストがいいんですよねぇ。絶えず買い続けたいテープです。廃盤とかになったら泣くな。

 

トロニカで購入した3冊!

古本屋さんの実店舗でも本を買っています。 今回はトロニカに行ってきました。札幌でアート系の古本を探すときはまずこちらに伺います。

tronikabooks.blog31.fc2.com

 

トロニカさんはリトルプレスも数多く取り扱っています。今回のお目当てはこちら。

kasuka.base.ec

「微花(かすか)」という名前の美しいリトルプレス。このブログでは何度もお話ししておりますが、植物モチーフ大好き人間ですのでこれは何としても買わなくてはなりません。

札幌で取り扱っているのがトロニカさんだけでしたので、慌てて買いに走りました。オンラインでは「春」号が売り切れていたので余計に焦りました。

 

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無事にこれまで出ている3冊全てゲット。あまりにも美しくて、保護用のトレペを剥がせずにいます。春号の表紙(いちばん右)がとても気に入ったので、無事にゲットできて良かったです。

このクオリティで540円というお値段も良いですね。作り手の努力が伝わります。リトルプレスは好きなのですが、1冊1,000円以上になってしまうとなかなか手が出ません。もうリトルじゃないじゃん!ってなります。 

これからも引き続き集めていきたい本になりました。

 

 最後に

素敵な本に出会えた帰り道がいちばん幸せ。これは幼い頃から変わりません。まさか大人になってもこの気持ちが続くなんてな。一生このままなんだろうな。

いつか神保町に一週間くらいじっくり通い詰めるのが夢。変化していく自分の小さな本棚そのものを慈しみ続ける人生を送りたいです。

ではまた次回!