いつか「定番」になる日まで
先日、こちらの本を購入しました。
このような「モノ選び」にまつわる本に弱く、ついつい購入してしまいました。過去にナチュリラで掲載された内容をまとめたものですが、やっぱり他人の持ち物って読んでいて楽しいですね。
「定番」の受け売りはやめます
ただ、こういう本に載っていたからという理由でそのまま取り入れて自分の定番にしてしまうのは、ちょっと違うなとも思っています。
隠居系男子さんもブログでこのような記事を書いておりました。
今の世の中の“定番祭り”を見ていると、誰かが良いと言ったものをそのまま自分の定番だと思い込んでいる人たちがとても多いように思えます。
本当に自分にとって「これだ!」と思えた瞬間というのは、自分の中で「カチっ」とはまったような感覚がするもの。
本来はその感覚を頼りに自分の定番探しをしていくべきはずなのに、他人の意見に流されてしまい、大した経験もない中で「これが自分の定番だ!」ってドヤ顔で語ることほど滑稽なことはないと思います。
「定番」になる日まで
そして、かくいう今の私には、「定番」と呼べるものは無いのかなと思います。
この本のプロローグにはこのようなことが書いてありました。
創刊以来、”流行に左右されない等身大のおしゃれ”をコンセプトとしてきた雑誌『ナチュリラ』では、ご登場下さる多くの方が10年、20年と愛用しているその人なりの定番品を持っていました。
じっくりと選んだお気に入りを長く大切に使う——
普段着とも日用品とも、そんなていねいなつきあい方ができたら……。
この一冊から心地いい毎日のためのヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。
前項で引用した隠居系男子さんも、このように書いています。
さて、20代で“定番”があるというのは本当なのでしょうか。僕はそんなことはあり得ないと思っています。
だって、20代では自分にとっての「定番」を判断できるほどの経験をしてきているはずがありませんから。定番というのは、何度も何度も試行錯誤を繰り返した結果、自然と自分なりの型が定まってくるもの。
住環境もファッションも食も、今は多様なジャンルに興味があります。失敗もたくさんしてきました。ですので、自分の身の回りの物で長く愛用し続けているものは少ないかもしれません。今だって、試行錯誤の最中にいます。
しかし、その試行錯誤をすること自体が今の私には必要ですし、それを経て自分の定番やスタイルが定まるのかなと思います。
その際にすごく大切なのが、やはり自分に正直でいることなのかなと思いました。
以前も記事にしましたが、好きか嫌いかの判断基準を他人に委ねず、正直な選択の繰り返しがオリジナルな審美眼に繋がりますし、自分の価値観を信じることができるのかなと思います。まさに自信につながるのかなと。
nononakahinonaka.hatenablog.com
最後に
気付けばいつも身に付けているものや、使っていると安心するものも少しずつ増えてきました。
marimekkoのROADIE CASH&CARRY、無印良品の長財布、HASAMIの限定マグ、BEAMS BOYコラボのG-SHOCK、オカベマキコさんのクロスネックレス...ファッションはまだまだ迷走中なのですが、小物は少し無骨で、男性的なものが好きなのかなと思いました。
ただ、これらが年月を経て自分の生活に馴染んで残っているか、今の私には何とも言えません。好きなものに理由はあるので大事に使い続けますが、あとは未来の私に委ねます。
自分で「これが定番だ!」と決めつけずに、素敵なモノたちに積極的に出会っていきたいです。
いつもの石田珈琲店で、珈琲牛乳を飲みながら。
また次回!